Chronicled Open Source

Blockchain + IoT = Industry 4.0

このページを作成した経緯と目的

2014年の中頃、物理的なもの・デバイス・機械とブロックチェーンシステムのインターフェースとなる、オープンソースソフトウェアレポジトリーの必要性に気付きました。当初、Colored Coin、Counterparty、MastercoinといったBitcoin2.0のレイヤーを用い、Bitcoinブロックチェーン上でアイデアを試しました。

当時は、IoTとブロックチェーンのオープンソースソフトウェア開発に注力する組織はありませんでした。なので、Github上にApache2.0環境下でコードを公開しました。2016年1イーサが0.6ドルの時に、イーサリアム基盤上で初めてとなる"asset registry contract"を発表したのです。Chronicledのビジョンは「IoTとブロックチェーンの価値を信じる全ての人々のコミュニティーをインスパイアする」です。そして、2016年12月、数々のスタートアップ、大企業とビジョンを共有するためにミーティングを主催しました。

議論を重ね、Trusted Internet of Things Allianceが発足。Chronicledは現在、オープンソースコードをTrusted IoT Allianceに提供しています。そして、Chronicled.orgをオープンソースプロジェクトとして運営する代わりに、過去のプロジェクトやリサーチを公開することにしました。

ブロックチェーンを利用した認証、物流管理、M2M(Machine to Machine)のユースケースを創り出す先駆者として、革新的な仕事をしてきた事を誇りに思うと共に、継続的にAllianceに貢献できることを楽しみにしています。

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Chronicled ブロックチェーン×IoTプロジェクトの軌跡

2014
スニーカーの偽造品特定

偽造品は生産者に年間数十億円の被害を与え、偽造品は消費者の不信感をつのらせ、企業のブランドを傷つけます。Chronicledはソリューションとして改ざんのできないデジタル認証を提案しました。

最初のプロダクトは認証と反偽造アプリケーションとしてスニーカーマーケットに出しました。3DプリンティングされたタグをJordansやYeezysといった有名なスニーカーに取り付けたのです。アプリを使ってスニーカー愛好者が偽造品を見分けることができるようになりました。2015年、SneakerConの20,000+に及ぶスニーカーの認証を行い、Shoe Surgeon, Mache, Sole Supremacyを始めとするアメリカのスニーカー小売店と連携しました。

プロジェクトは技術的には成功でした。しかし、コスト的な観点からこの技術の可能性に主要なブランド会社が気づくまで2年から3年待つのが最適だと判断し、絵画とワインという比較的近い領域に参入することを決めました。

2015
絵画の偽造品特定

審査をほとんど受けていない絵画の模造品がマーケットに流通するのは大きな問題です。美術館は脆弱であり、購入者は用心深くなっています。そして、知名度の低いアーティストは商品を売り出すことがさらに難しくなっているのです。

Chronicledは暗号化したチップを配布可能で改ざん不可能なシールに埋め込み、シールを絵画に取り付け、ブロックチェーン上に記録するという形で問題の解決を図りました。サンフランシスコの111 Minna Galleryに行ってみてください。複数のアートショーと数百の作品にこのソリューションが使われています。

このソリューションは技術的には大成功でした。しかし、作品が美術館から美術館へ移動するのを追跡するとき、費用が高くかかることが分かりました。その結果、このソリューションをアートの世界で影響力のあるパートナーが現れるまで商用化を見送ることを決め、他のマーケットに注力することにしました。

2015
ワインの偽造品特定

専門家は世界で消費されるワインの20%は偽造品だと推定しています。高確率で偽造品がマーケットに出回ることで、消費者は不信感をつのらせるとともに年間、20億ドル以上の収入が失われているのです。

Chronicledは暗号化されたチップを複数の異なる種類のワインラベル、ボトルトップやシールに取り付けることを実験しました。このソリューションは、ユニークで複製や改ざんが不可能なデジタル認証を可能にしました。

コレクターや消費者はスマートフォンでマイクロチップを読み取ることで容易に商品鑑定をすることができるようになりました。このプロジェクトは成功し、ワイン生産者の為に、Registry Contracts, NFC Powered Smart Labelsやwhite-labeled アプリケーションを創り出しています。

2016家具展示

人件費、管理費、運送費のコストは、小売店の財政を圧縮します。いかにして小売店は新たなインサイトを得て、コストを削減することができるでしょうか?スマートタグこそがスマートソリューションです。

マイクロチップが埋め込まれたスマートタグをスマートフォンで読み込むことで、顧客はスマートフォン上で商品の説明の文章やビデオを見ることができ、場合によっては専門の販売員とチャットすることを通して商品を購入することができます。

このプロジェクトを始めた時、物理的な展示場での顧客体験はオンライン e-コマースでの体験と混ざり合うことができることを証明したいと考えていました。サプライチェーン上で商品をトラッキングする為に使われるタグはリアルな購入体験でもスマートフォンがあれば使えることを示したかったのです。

この技術は実際に良く機能し、家具販売店にこの技術を使った展示や営業を考える類まれなる機会を提供しました。ブロックチェーンとの関わりが強くなかったので、他の領域に移ることにしました。しかし、このソリューションは追求するに値する優れたプラットフォームになるでしょう。

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2016
ドローンによる配送

末端の配送拠点とエンドユーザーを結ぶ、ラストマイルデリバリーは高くつきます。サプライチェーン全体の効率性は高まっていますが、重要なラストマイルデリバリーを効率化するの鍵となるのはテクノロジーです。

ラストマイルデリバリーでは、顧客の配送要求が1つの大きな問題となっています。私達はソリューションとして、ブロックチェーン上で、配送するドローンに特別な認証を与える為に暗号化されたマイクロチップを作りました。ドローンが家や倉庫といった場所に配送をする際に、IoTデバイスが認証を与える(または拒否)します。

ドローンの暗号化されたBLEチップは窓やドアのようなIoTデバイス上のチップ読取機と交信します。チップ読取機はブロックチェーン上にあるチップの暗号化された署名と身元を検証します。一度、交信が認められると、その窓・ドアが開きます。そして、ドローンが家の中に入り配送が完了します。配送が完了すると配達受取人と紐付いたウォレットから配送と同時に通貨が支払われます。まるで、ピザを自動でオーダーするかのように全てが自動なのです。

このプロジェクトを進めている時、商用化を考えていませんでした。Chronicledのエンジニアがいかにスマートであるかを証明するための機会であり、ブロックチェーンを介したM2Mの最初の使用例を発表する為のものだったのです。このプロジェクトを発表した1年後、Amazonが似たようなサービスを開始したのは興味深いことです。しかし、1つ違う点があります。配送される商品を家の中に届けてもらうには、Amazonにあなたの家の「鍵」をあげなければいけない点です。そういうわけで、Chronicledの提案する分散型のシステムが商用的に使われるのは思いの外、早いのかもしれません。

2017
コールドチェーンモニタリング

近い将来、半分以上の医薬品がコールドチェーンで管理されると予測されています。現在、コールドチェーン上で気温を観測する装置は大きく、高価で、収集されるデータはいつでもアクセス可能というわけではなく、正確な観測結果を証明する方法もありません。これは、コンプライアンスが弱く、改ざんが増加し、商品とお金を失い、人命さえも脅かす可能性があります。

Chronicledの改ざんを防止するテクノロジーは包装された商品に貼り付けたり、箱の中に入れたりすることができます。この技術は低いコストで生産者と消費者の間のいかなるタッチポイントでも気温を観測することが可能であり、気温の急激な変化が起こった場合、スマートフォンに通知を飛ばすことも可能です。

このプロジェクトを追求すると決めた時に、ソフトウェアプラットフォームの助けが必要なハードウェアパートナーから貴重な機会をいただきました。それは、このブロックチェーン使用例を検証するまたとない機会でした。

今日、この技術のプラットフォームは商用的に利用することが可能です。法規制をクリアし、複数のブロックチェーン、ERPやサプライチェーンを統合するソリューションとして機能します。

2017
医薬品のサプライチェーン管理とMEDILEDGERプロジェクト

ヨーロッパとアメリカの製薬会社は、安全性と合法性の為、生産から配給されるまでの薬を追跡し検証することが義務付けられています。

Chronicledはどのようにサプライチェーン上の取引がブロックチェーンに登録されたかを確認する方法として、GS1 standardsを元に、実験的な技術を開発しています。医薬品業界での1年間の準備を経て、パイロットテストを開始しました。そして、データのプライバシーや不用品の取扱などの問題を解決しています。この試みは既存のシステムとスキャンや梱包のインフラを統合するコストを最小化し、統合を容易にしています。

匿名的な方法でサプライチェーン上のイベントにアクセスすることで、プライバシーが保たれるとともに、履歴と質のコントロールが保証されます。その結果、安全で、社会規範に則り、人命を危険に晒さない医薬品が提供されます。Chronicledは2018年、この技術を商用プラットフォームの全ての領域にスケールする試みを始めています。

2017サプライチェーン上での貴重品の管理

現在、サプライチェーン上で、貴重品や、紛争鉱物が改ざんされていたり、交換されているかを検証する能力に欠陥があります。グローバルサプライチェーンが複雑化するなかでどのようにして改ざんや悪意ある交換を防止するべきでしょうか?

解決策は、モノの永久的なデジタル認証と、安全な取引と高水準データセキュリティーを保証するプラットフォームを繋げることです。それに加え、改ざんを検知する認証シールを利用することもできます。

NFC対応の暗号化されたシールを貼り付ける、もしくは埋め込むことで、ブロックチェーン上に登録することができます。そして、そのアイテムをデジタル的に受領者に送ることができ、受け取った受領者はスマートフォンで物理的なアイテムに触ることで、所有権が承認さてブロックチェーン上で取引が承認されます。この安全な所有権の移行はいかなる高価な配送の注文にも応用可能です。Chronicledは2018年にこの技術を商用プラットフォームの全ての領域にスケールする試みを始めています。

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